勝間和代さんのDVD

はじめての資産運用と題して、あの日経マネーが勝間和代さんのDVDを5月号につけていました。正直、あまり期待はしていなかったのですが、なかなか良い話もあったのでまとめておきます。

・老後は夫婦で1億あれば安心だそうだ。(本当か?そんなにみんな持ってるのか?)
・銀行に入れるだけでは、2倍になるのに277年。
・金融リテラシーを鍛える。洋服を買うときも着る回数を考えるように。
・投資はスポーツ。(これはなんとも判断できないが、そうかも)

勝間和代さんが好き、という人には良いと思います。逆に、ある程度疑って書かれるようになれば、勝間和代さんは卒業かもしれません。そんな印象を受けたDVDでした。

サーバ管理者のキラーアイテム「LogMeIn」

システムトレード以外にもいくつかの理由があって、自宅でサーバを立てています。今はやりの仮想化+仮想ストレージで運用されていて、電気台はPC1台分でありながら、現在は5台が常に稼働している状態です。

そんな状態なので、なにかあって止まってしまっては問題なのですが、今までは外出しているときに故障なんかが起きてしまうと、ノートパソコンを広げてE-mobileでつなげるしか方法がありませんでした。常にノートパソコンを持っているわけにもいかないので、手ぶらの場合はお手上げ。家に帰るまでデータ収集・更新が止まるなんてこともあったのです。

しかし、ここで救世主が。その名もLogMeIn。存在は知っていたのですが、iPhoneのLogMeIn Ignitionというアプリと連携させるてみると、素晴らしい使い勝手です。iPhoneからいつでもどこでもサーバメンテができます。iPhoneアプリ代は3500円と高いのですが、それ以外はFree版ならば無料。ためしに電車からサーバを覗いて、ばっちり監視ができることを確認しました。これで何かあっても大丈夫という安心を買えるなら安いものです。

ヴィクターが育てた投機家はどこに?

日本の投資界で知らぬものはいないB・N・F氏。ちょっと前までは彼もメディアでよく見かけていたのですが、最近はあまり見ませんね。秋葉原のビルを買った後、どうしているのでしょうか?

今日、PCのファイル整理をしていたら、彼の名前の元となったヴィクター・ニーダーホッファーの動画が出てきました。そこの中でちょっと気になったのが、彼がトレーダーを教育していたという事実。彼の弟も投資家で20歳離れており、当然兄の指導を受けて成功しているようです。ヴィクター自身は2007年にも大損失を出しているようですが、弟や育てた投機家たちはパフォーマンスを維持しているのかどうか。気になるところです。

BUBBLE BOBBLE Wii (Wiiウェア版)を買ってはいけない。

ノスタルジックに浸ってゲームがしてみたくなり、Wiiを久しぶりに起動してBUBBLE BOBBLE Wiiを買ってみたのだが、これが恐ろしいくらいの大失敗。1回やってみてあまりのくそっぷりに即消去し、2ちゃんねるに書いてやろうかと思ったくらいだ。
高々800円損した、以上のダメージを受けたので、誰かが同じ轍を踏まないようにブログにその原因を分析して公開しておくこととする。

バブルボブルは当初アーケードゲームで発表され、絶大な支持を得ていた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%96%E3%83%AB

BUBBLE BOBBLE Wii はその移植ではなくリメイクであるが、たとえて言うなら見た目は同じショートケーキでも、片方はスポンジにチョコレートをいれてしまったような、良かれとおもって行った行為がまるでその良さを消し去ってしまうようなガッカリ加減である。

すぐ消したというものの、ゲーム自体の作りはチェックした。メニュー構造・操作性・追加要素などから考えて、仕様書を作成した人間はおそらくバブルボブルをあまりプレイしたことがなく、またこのゲーム自体を開発したソフトハウスは外注され、仕様書通りに作られたものであると考えられる。とにかく、バランスが悪く違和感だらけなのだ。

そもそも、バブルボブルをWiiウェアにすることを考えた場合、これを買う顧客層はどこかと考えれば、それは間違いなく過去にバブルボブルを(かなりのやりこみ度で)遊んだ人たちであり、彼らがバブルボブルに求めるものをしっかりターゲッティングして開発されたとは言い難い。そのあたりの詰めを、仕様書を作成した人間は考えていないのだろう。上司からの命令で、バブルボブルの新作をWiiで出せばよい、程度の認識で作ったのかもしれない。

このソフトウェア自体が800円であることを考えると、Wiiウェアによる流通コストの抑制がったとしても利益が大きく出るようなタイトルではないだろう。だからと言って手を抜くことは、会社全体のイメージを大きく損なう可能性があることを考えなかったのだろうか。購入者ターゲットは過去のバブルボブルを知っている20~30歳前後と推測されるため、必ず過去のタイトルと比較されてしまうはずなのに。

もし私なら、同じ条件下でこのソフトウェアを利益に導くには、
・バブルボブルが何をもって支持されていた(されている)のか
・彼らが(暗に・明に)求めているバブルボブルとは何か
・それらをいかに低コストで叶えるか
を考えるだろう。

本当は別に考えなくてよい。たとえばWikipediaには『「泡の上でのジャンプ」と「気流」は本作品のゲーム性を高める大きな特徴となっている。』と丁寧に書かれているのだから、それを使えば
・上記の条件を忠実に守るバージョン
・上記の条件を変化させるバージョン
の2通りを作ればいいだけなのだ、とわかる。たとえば、ゲーム自体は全くそのままだが気流が強いだとか、泡が小さいだとか、ちょっとの変化でゲーム性は大きく変化され、それがユーザのノスタルジック+αの楽しさを与えてくれるのだ。見た目の派手さは少ないだろうが、口コミでの評価は高くなるだろう。継続的に売上が見込める良タイトルになる可能性がある。

たかが800円と思うなかれ。私ならこのように多少なりとも市場へのインパクトを与えることができると確信している。私の中のタイトーは大きく株が下がってしまったが、今後はそれを打ち破るようなタイトルが出てくることを切に希望する。

iPhone開発者向けセミナーに参加しました

iPhoneを入手して、あまりのシステムデザインの良さに感動した。で、iPhoneアプリケーションを作ってみたいという欲望にかられ、iPhone開発者向けセミナーに行ってきました。

内容は、iPhoneのアプリケーションを3時間で大雑把に解説し、その場で組んでみせる、というものと、Objective-Cならびにオブジェクト指向を解説するというものの2部構成。前者が午前、後者が午後でした。午前中のセミナーはあまり期待しなかったのですが、かなり参考になりました。なまじJavaの開発が長いとObjective-Cはかなり分かりにくい部類で、しかもInterface Builderなんか使い方の意味がわからなかったのですが、そのあたりの疑問がだいぶ氷解。これは払った分のお金の元はとったかと。
その一方で、後半はだいぶダレました。いまさらオブジェクト指向やデザインパターンの話をされてもなあ、という感じで。まあ、少人数をターゲットにしておらず、おそらく大学の講義レベルの内容を聞ける機会は少ないとは思うので悪くはないのですが。結構な金額を払っているので、わけてくれればよかったなあと思うことしばし。

期待値を知るとタバコは吸えない

私は株式取引自体も資産形成の一つと捉えています。毎日買ったり売ったりしていることで、長期保有している株主に対していつでも換金できるという流動性を提供して、そのメリットの対価を得る、というように考えているので、それ自体投資の一部なのです。ですが、取っている行動はデイトレードに近いものになりがちですのでギャンブル的な側面が無いとは言えません。

私はトレードを確率的な面からアプローチしているので、トレードの持つ数字に関しては大変敏感になっています。トレードの持つ数字というのは、例えば勝率であり、期待値であり、資金効率やシャープレシオ、といったところになります。

よくある比較として、ギャンブルとの比較です。

ちなみに、ここで言う期待値とは、1回のエントリーに対しての、掛け金に期待される利益のことです。わざわざ説明する必要もないかと思いますが。

宝くじ 45%
競馬・競輪・競艇 75%
パチンコ 80%
株 95%(以上) 

上記はどれも、普通にやり続ければ損をするようにできているわけです。じゃあ、なぜこれらのギャンブル(という括りにしますが)に皆さんが取りつかれるのか。射幸心を煽るからなんですよね。うまくやれば期待値を100%以上にできるんじゃないか、儲かるんじゃないか、というあれです。

ですが、これは思ったよりもずっと難しい。株とパチンコ・パチスロくらいまでは合法的にできるとは思いますが、それ以下のものは難しいと思います。理系でこのことにきちんと気が付いていれば、運試し以上の理由で宝くじを買ったりはしないはずです。

私は以前たばこを吸っていましたが、今はやめてしまいました。この話をすると、よく人に理由を聞かれるのですが、一言で言うと「期待値が低すぎるから」です。タバコ1本を平均4分で吸い、寿命が5分半短くなったとして、

投資した時間=4分+5.5分
獲得した利益=吸っていた4分間の幸福+α 

さて、このα=寿命5.5分ぶんの利益を、タバコ1本で得られるでしょうか?

このことを真剣に考えられれば、利益が出せるようになる日も遠くはありません。

管理の本質・経営の本質

http://number.goo.ne.jp/others/column/20080922-1-1.html
からの引用です。

> ちなみに、すぐれた監督の資格とは何か。いまや野球の古典ともいうべき『ドジャースの戦法』には、つぎの5つがしるされている。
>
> ・選手とチームとを統率する能力。
> ・すべての場合に、選手たちにベストをつくさせる能力。
> ・野球の基本を教える能力。
> ・ゲームと作戦とに対する十分な知識。
> ・そのうえに勇気、すなわち自己の信念なり思いつきなりを実行にうつす勇気。

私はあまり野球に詳しくはありませんが、ルールは理解していますし
逆にどのファンということに限定されずに、純粋にプレーを楽しむことができます。

ですが、ファンの大多数はひいきのチームが勝ってほしいと思っているわけで、
監督は「勝つ」ということにことのほかこだわらなければいけません。

その上で、上の引用は人を率いるものとしての大事な条件を示していると思います。

これはシステム的な投資行動にも言えるかもしれません。
野球選手を、各トレードルールにみたてるのです。

・ルールをまとめ上げる能力
・すべてのルールにベストを尽くさせる能力
・トレードの基本をルールに設定する能力
・市場とトレードに対する十分な知識
・そのうえに勇気、すなわち自己の信念なり思いつきなりを実行にうつす勇気。

私も、ルール以外のところで売り買いをして損失をすることがあります。
大したものではないのですが、しなくていい損失をすると凹みます。
だからこそ、自分の決定に従うことが重要だと思い返すのですが。